ビットコイン、たった20分で「約10万円」も急落!!その要因とは?【2019年2月25日】

仮想通貨ニュース

こんにちは、阿部です。

本日も気になる仮想通貨最新ニュースをピックアップしてご紹介していきます。

まずは本日の相場から確認していきましょう。

本日の相場は?→大幅下落!

本日、ビットコインは42万円台で推移しており、ここ24時間で約8%下落

時価総額トップ10でも、USDT以外のすべての通貨が大幅に下落しています。

TOP100通貨|急上昇ランキング!

ここ24時間でS4F(セーフ)が約14%上昇

セーフは遺失物を登録し、管理するネットワークを構築するプロジェクトで、昨日に続き2連騰となりました!

さて、それでは本日の気になる仮想通貨ニュースをみていきましょう。

①ビットコイン、たった20分で約「10万円」も急落!!その要因とは?

ここ2週間ほどで約10万円上昇するなど、強い上昇基調を見せていたビットコイン(BTC)。

しかし今月24日午後11頃、20分間ほどで約10万円の暴落となるフラッシュクラッシュ(瞬間急落)が発生し、投資家の上昇期待を打ち砕きました。

これにより、約46.9万円で推移していたビットコインは、約35.9万円の安値を記録

その後は反発を見せ、現在は41.8万円ほどで推移していますが、それでも全値戻しとはならず急落前水準から約5万円(10%弱)も下落したことになります

阿部悠人の考察(重要度★★★)

阿部悠人

ビットコインに引っ張られる形で、イーサリアム、リップルなどほぼ全ての通貨が大幅下落となりましたね。

よほどの悪いニュースがあったに違いない!」と思いきや、実は今回の急落は「原因不明」。多くの投資家が頭を悩ませています。

そんな中、仮想通貨情報サイトFXcoinのシニアストラテジスト松田康生氏は、

「上値の水準ではそれまで55%台に低下していた(仮想通貨取引所)BitMEXのロング比率が6割を超えてくると上値を重くし、今朝方には41万円台までの急落を見せた」

と述べ、急落要因をロング比率の増加に求めています。

ロング比率とは、売りポジションに対する、買いポジションの比率のこと。

僕も、ロング比率の高まり過ぎが、急落の要因だろうと考えています

ロング比率が高くなると、その分、近い将来に反対売買「決済売り」が多くなることが予想されます(買ったものは必ず売られる)。

今回の急落では、短期のロング筋のほぼ全てが損切りに引っかかったので、決済売りが相場を叩き落としたのでしょう。

需要と供給の仕組みの問題なので、下落は仕方なしといったところ。

ビットコインそのものに悪材料が出たわけではないので、長期的な「上」目線は継続です!

②中国マイニング大手f2poolが「損益分岐点」を公開!

中国の大手マイニング業者「f2pool」の共同創設者であるMao Shixing氏は、仮想通貨メディアによるインタビューに回答。

その中でShixing氏は、同社のマイニングの原価(損益分岐点)となるビットコイン価格がいくらなのかについて、その具体的な数字を公開しました。

それによると、各マイニングマシンの損益分岐点は、以下のとおりです。

  1. S7 103万8450円
  2. A741 60万2323円
  3. M3+ 57万8651円
  4. T9 48万2069円
  5. S9 39万6715円
  6. A841 37万9,622円
  7. T2 34万9145円
  8. T2T 30万2952円
  9. A9 28万6048円
  10. M10S 24万9012円

阿部悠人の考察(重要度★★★)

阿部悠人

そもそも「マイニング」とは、マイニングマシンと電気代を利用して仮想通貨を「採掘」し、それを売却することで利益を得るビジネスです。

このとき、ビットコインをマイニングするなら、売却額が利益になる仕組みなので、BTC価格が高いほど儲けは大きくなります

では、いくらまで値下がりすると、黒字と赤字の境目「損益分岐点」となるのでしょうか。

まず上記のように、マイニングマシンによって損益分岐点は異なります。

たとえば広く流通する「T2」なら、34万9145円がその価格です。

これよりビットコインが下がると、マイニング業者は利益が出ない(マイニングすればするほど損失となる)のです。

電気代というコストがありますからね。

ここからは僕の考察となりますが、これは裏を返せば、34万9145円を上回ってくると、マイニング業者は採掘したビットコインを売ってきます

損益分岐点を越えているので「利益になる」からです

これは売り圧力となり、上昇を阻む原因となります

もっと言えば、(あくまでこの場合は)34万9145円が「底値になりやすい」ということも言えるんですね。

これより安値では、売り圧力が低下するからです。

このように、マイニング業者の原価(損益分岐点)は相場に大きな影響を与えます。覚えておくと重宝するのでぜひ!

③「米ドルによる支配」を逃れるツールとしての仮想通貨

テレビ番組・NHKスペシャルで『アメリカと中国のテクノロジー覇権争い』が放送されました。

その中で、アメリカに頼らない国際金融システム作り上げたい中国が、ブロックチェーンを用いてそれを実現しようとする戦略が取り上げられました。

特にここ数年、「国家」が仮想通貨やブロックチェーンを用いることで、世界経済のスタンダードである「米ドル」や「アメリカ」依存からの脱却を目指す動きが見られています。

阿部悠人の考察(重要度★★)

阿部悠人

皆さんもご存知のとおり、米ドルは世界の基軸通貨で、アメリカは世界経済の中心です

アメリカはドルの流通量を好きにコントロールできますし、米ドル銀行の口座を凍結する権利もあります。

どう考えても、アメリカに都合のよいシステムですよね。

そこで(中国を筆頭とする)アメリカによる世界経済の支配をひっくり返したい国や、新たに自国に有利なシステムを作り上げたい国が、何らかの手を打とうという動きが大きくなっています。

そこで、仮想通貨やブロックチェーンが注目されてきているのです

ベネズエラが発行する仮想通貨「ペトロ」(Petro)もそうですね。

ベネズエラは「脱米ドル」「脱アメリカ」のために、最初に仮想通貨を使ったパイオニア的存在と言えるでしょう。

今後、こういった動きはどんどん増えていきます

このことは仮想通貨業界にとって「大チャンス」ですね

「国家が仮想通貨をどう使っていくのか」は今後数年の大きな見どころになるでしょう。

④Bank Frick(銀行)による機関投資家向け仮想通貨取引所がスタート

リヒテンシュタインの銀行Bank Frickは、機関投資家向けの仮想通貨取引所「DLT Markets」を開始すると発表しました

Bank Frickは、新たな取引所について、

株式を取り扱う金融事業と同等の規制面におけるセキュリティと新しい資産クラスの恩恵、双方を両立したもの」

と説明し、機関投資家が安心して使える取引所であることをアピールしました。

阿部悠人の考察(重要度★★★)

阿部悠人

機関投資家とは、他人の資本を運用する投資のプロのことですね。

運用額がケタ違いに大きいので、仮想通貨市場の強力な上昇要因です。

仮想通貨市場の機関投資家はジワジワ増えているものの、相場の低迷をみても、爆発的な参入はこれからです

参入の障壁となっているのが、「取引所のセキュリティ」への不信感。

まだ信頼できる機関投資家向けの取引所が少ないので、参入もジワジワとしか進まないのです。

こうした背景を考えると、上記のような「銀行」による機関投資家向け取引所の意義が分かりますね!

僕は2019年、仮想通貨市場が上昇トレンドに復帰すると考えていますが、機関投資家の参入は、その一翼を間違いなく担うことになるでしょう!

本日のまとめ

  • ①ビットコイン、たった20分で約「10万円」も急落!!その要因とは?
  • ②中国マイニング大手f2poolが「損益分岐点」を公開!
  • ③「米ドルによる支配」を逃れるツールとしての仮想通貨
  • ④Bank Frick(銀行)による機関投資家向け仮想通貨取引所がスタート

以上、今日の気になる仮想通貨ニュースでした!