こんにちは、阿部です。
仮想通貨を担保として法定通貨を借り入れられるICOなどが、ここ1年ほど驚異的な勢いで成長しています。
「crypto-to-cash lending」といわれるサービスです。
たとえばビットコインを担保として日本円を借りることなどが「crypto-to-cash lending」では可能です。
これは需要が大きいサービスであると直感的に理解できますよね。
「crypto-to-cash lending」の最近の動向について今回はご紹介したいと思います。
crypto-to-cash lendingとは?
「crypto-to-cash lending」はここ1年ほどで急速に成長している分野で、該当するプラットフォームやICOなどが、かなり目立つようになっています。
法定通貨を借り入れること(融資)そのものはめずらしいことではありませんよね。カードローンやクレジットカードのキャッシングなど、日常的におこなわれています。
法定通貨を借り入れるのにはいくつかの方法があるのにもかかわらず、なぜ「crypto-to-cash lending」が勢いを増しているのでしょうか?
コインを売ってキャッシュを作るより有利
「crypto-to-cash lending」が普及してきているのは、通常のカードローンや銀行による融資などと比較し、有利な点がいくつもあるからです。
【節税効果】
暗号通貨の利益には一定の税金が課せられます。
その最大税率は日本の場合、所得税だけで45%にもなります。
これに当てはまる人々にとって、「現金がほしいから仮想通貨を売る」という選択肢は、税金を引いて「半額で売る」のと同然なのです。そこで「crypto-to-cash lending」が人気となっています。
【値上がり追求】
数年スパンで見た仮想通貨市場は、疑う余地もなく上昇トレンドです。
「crypto-to-cash lending」を利用すれば仮想通貨を売らずにキャッシュを作れるので、仮想通貨が値上がりすれば(利息を差し引いても)最終的なリターンを得られます。
【信用調査なしでOK】
銀行から借りたり、消費者金融やクレジットカードのキャッシングなど利用する際は「信用調査」が必要です。
「本当に借金を返済できるのか?」という調査が入るわけです。
しかし「crypto-to-cash lending」では仮想通貨の担保そのものが信用であり、信用調査は不要です。
SALTとUnchained Capitalが2強
「crypto-to-cash lending」のサービスを提供するICOやプラットフォームはいくつかあります。
たとえば、どのようなものがあるでしょうか?
SALT(ソルト)
SALT(ソルト)は最も人気のあるcrypto-to-cash lendingです。
「crypto-to-cash lendingといえばSALT」といった雰囲気がありますね。
Unchained Capital(アンチェインドキャピタル)
Unchained Capitalも人気のサービスです。
借り入れの利息は12~14.5%となっています。
上でも触れたように、仮想通貨の1年間の値上がりが12~14.5%の利息を上回れば、トータルとしてそちらの方が得ということになりますよね。
こちらは、たった12ヶ月で、会員が6万5000人に増加しました。
「crypto-to-cash lending」の今後は?
勢いを増している「crypto-to-cash lending」の今後はどうでしょうか?
個人的には、課税を恐れて売るに売れない投資家も多い上、現金を必要としている方も多いので、今後も伸び続ける分野であると考えています。
- Otheram(オーセラム)
- Coinloan(コインローン)
といった新興勢力も勢いがあります。
注目に値する分野であると思いますので、今後もリサーチしていきたい領域ですね!