こんにちは、阿部です。
突然ですが「クリプトジャッキング攻撃」をご存知でしょうか?
仮想通貨には値下がり以外にもリスクが潜んでいます。
なかには、思いもよらないようなリスクも。
そういったモノの1つに、インターネットを閲覧しているだけで、犯人の「マイニング」に強制的に参加させられてしまう、クリプトジャッキング攻撃があります。
これに対する対策はあるのでしょうか?また、クリプトジャッキング攻撃を受けると、どのような被害があるのでしょうか?
マイニングを強要?クリプトジャッキング攻撃とは
クリプトジャッキング攻撃とは、インターネットの閲覧者を犯人が利益を得るためのマイニングに強制的に参加させる攻撃です。
多くの場合、インターネット閲覧者は攻撃を受けていることに気が付きません。
知らず知らずの間に、マイニングをさせられている場合があるのですね。
電気代を仮想通貨に代える「マイニング」
マイニングとは「採掘」とも呼ばれ、パソコンのCPUやマイニング専用CPUを使って仮想通貨を稼ぐ行為です。
マイニング行為そのものはまったく悪いことではなく、自分のパソコンやコンピューターを使って仮想通貨を採掘することは、世界中で広くおこなわれています。
しかしクリプトジャッキング攻撃では、自分のCPUだけではなく、インターネットを利用している多くのユーザーを使って、利益を得ようとします。
もちろん利益は犯人のもとへ入ることになるのでやっかいですね。
クリプトジャッキング攻撃を受けるとどうなる?
クリプトジャッキング攻撃が仕掛けられたウェブサイトを閲覧すると、閲覧者のパソコンやスマートフォンは、犯人のために出力MAXでマイニングを行います。
その結果、電気代を無駄に消費してしまいます。
機種によってかかる電気代は異なりますが、パソコンやスマートフォンの消費電力はフル稼働してもそれほど大きくはないため、過剰な心配は不要だと考えられます。
ただし、わずかな金額でもお金はお金。
倫理的に、クリプトジャッキング攻撃ははよくないですね。
そのほか考えられる被害としては、パソコンやスマートフォンがフル稼働することによりまれに熱暴走し、故障してしまうこともあります。
クリプトジャッキング攻撃の対策とは?
クリプトジャッキング攻撃を防ぐにはどうすればよいのでしょうか?心配な方は、以下の対策を試してみましょう。
- ブラウザの拡張機能をアップデートする。また不要な拡張機能は削除する
- JavaScriptをブロックするブラウザ拡張機能を使う
- 「avast」(アバスト)などのクリプトジャッキング攻撃に対応するアンチウイルスソフトを導入する
- ブラウザやOSのソフトなどを最新版にアップデートする
また、クリプトジャッキング攻撃はサイト運営者が犯人であると思われがちですが、サイト運営者も「被害者」であるケースがほとんどです。
犯人はアクセスの多いサイトを狙ってハッキングを仕掛け、なるべく多く閲覧者を犯人のマイニングに参加させようとするのです。
そのため、アクセスの多いサイトを運営している方も注意が必要です。
仮想通貨は何かと怖い?
「仮想通貨はいろいろと怖そうだ」というイメージを持ちの方もいるでしょう。
仮想通貨を使って悪いことをしようとする人は上述のようにいないわけではありませんが、仮想通貨そのものは魅力的な投資商品です。
自動車は趣味や移動手段として有用ですが、注意しないと事故を起こしてしまいます。
すべての物事にはメリットとデメリットの両面があるということですね。
クリプトジャッキング攻撃に限らず、投資家はメリットとデメリットのバランスをしっかりと評価していきましょう。
そして、資産を正しく運用していきたいですね!