こんにちは、阿部です。
本日は気になるFXニュースをピックアップしてご紹介していきます。
まずは為替相場を確認していきましょう!
今週の為替相場は?
今週の為替相場は、ドル円が108円台前半、ユーロ円は122円台後半で引けました。
もっとも取引量が多い通貨ペアであるユーロドルは1.13台前半で引けています。
さて、それでは今週の気になる為替ニュースをみていきましょう!
①ドル円がナイアガラ暴落!!今後は続落or反発?カギは「NYダウ」にあり
昨日夕方に、ザイFX!で公開した陳満咲杜さんの記事。
NYダウのブル進行を有力視との見解でした。
FRBの「君子豹変」は一番のリスクに対する先手! ドル/円は年初来安値更新しない?https://t.co/D3YfqYfbf6 #fx— 井口稔@ザイFX!編集部 (@Neko_Iguchi) 2019年6月7日
ドル円の下降トレンドが加速中です。
4月21日に110円台後半を回復したドル円でしたが、その後持ち直すことができず、今月5日には107円台後半まで暴落。
その後は若干値を戻し、今週を108.19で引けました。
さらなる下落も考えられるドル円について、投資家の間では「2019年初最安値(104.837円)を割り込むだろう」との見方も強まっています。
そんな中、作家でトレーダーの陳満咲杜氏は、
「米ドル/円の下値余地は限定され、また2019年年初来安値を下回らないはずだ。」
と、市場の空気感に反してドル円の強気予想を展開しています。
果たして、その根拠はどこにあるのでしょうか。
阿部悠人の考察(重要度★★)
②7日の「米雇用統計」でドル円暴落!!ショート筋がホクホクに
🇺🇸5月 雇用統計 6/7(金) 21:30⭐️まとめ
予想 ⇒ 結果
✅非農業部門雇用者数 +18万人 ⇒ +7.5万人❌
✅失業率 3.6% ⇒ 3.6%⭕️
✅平均時給 前月比 +0.3% ⇒ +0.2%❌
✅平均時給 前年比 +3.2% ⇒ +3.1%❌雇用者数の結果が悪かったです⚠️
初動
ドル売り・円買い・株安に https://t.co/n4xq5fZ3pK— にこそく(市況民) (@nicosokufx) 2019年6月7日
FX市場最大級のイベント「米雇用統計」が今月7日(金)21:30に発表されました。
その詳細は、下記のとおりです。
- 非農業部門雇用者数 予想+18万人 結果+7.5万人
- 失業率 予想3.6% 結果3.6%
- 平均時給 前月比 予想+0.3% 結果+0.2%
- 平均時給 前年比 予想+3.2% 結果+3.1%
これを受けて、発表前に108.443付近で推移していたドル円は、107.881まで急落しています。
阿部悠人の考察(重要度★★)
失業率は予想どおりでしたが、平均時給と雇用者数が予想よりも悪い数値でしたね。
特に非農業部門雇用者数(NFP)7.5万人はあまりにも悪すぎる。
たぶん突発的な例外だと思うのですが、そうだとしても良好な数値とは言えず、ドル円は大きく売られました。
ショートポジション取れた人はホクホクですね!
引き続き、バリバリ稼いでいきましょう~。
③トランプ大統領「メキシコへの関税を無期限に見送る」
無期限って。おいおい。
対メキシコ関税の発動見送り トランプ氏表明:日本経済新聞https://t.co/HDKPCMuNkq
— RING@Investor / Trader (@xRINGx) 2019年6月8日
アメリカのトランプ大統領が、メキシコからの輸入品に対する関税5%の措置について、「無期限に見送る」と発表しました。
メキシコがアメリカへの不法移民入国を防ぐ対策を取ることを条件に、トランプ氏が関税見送りに合意した形です。
これを受けて日銀の黒田総裁は、
「米、メキシコのみならず、世界経済のためにも良かった」
と歓迎。市場関係者の間でも安堵感が広がっています。
阿部悠人の考察(重要度★★★)
もし合意に至ることができず、関税が発動されていた場合、アメリカとメキシコ、日本の自動車メーカーへの経済的打撃は必至でした(日本の自動車メーカーはメキシコに工場を持っていますね)。
これが回避されたことで、ドル円の上昇圧力になりそうですね。
ただし、トランプさんは色んな国とドンパチするのがお好きです。
なのでいつ何時、「やっぱり関税だ!」「すべての選択肢はテーブルの上にある!」などと言い出すか分かりません。
中国との貿易戦争も収束する気配がありませんし、、、話半分に聞いておくことをオススメしますね。
④来週の見通しは?6月10~14日の重要指標まとめ
【来週のイベント】
「メキシコ関税・米CPI・米小売売上高・ECB総裁講演・英与党党首選・中国貿易収支・豪雇用統計・トルコ中銀」・米5月CPI(12日)・小売売上高(14日)に注目
・ドラギECB総裁が12日の講演で何を語るかetc…
🔽PickUp(週間イベント)https://t.co/InMTd1z7Cl#fx #為替 pic.twitter.com/67oIU1t9dt
— 外為どっとコム (@gaitame_com) 2019年6月7日
為替(FX)相場は、経済指標発表に合わせて大きく動く特徴があります。
そこで、来週(6月10~14日)の主要な経済指標の中から、特に重要なものだけをピックアップし、以下にご紹介します。
- 6月10日(月):なし
- 6月11日(火):「英国・雇用統計 05月(17:30)」
- 6月12日(水):「アメリカ・消費者物価指数 05月(21:30)」
- 6月13日(木):「スイス・中銀政策金利 第2四半期(16:30)」
- 6月14日(金):「アメリカ・小売売上高 05月(21:30)」「アメリカ・鉱工業生産指数 05月(22:15)」「アメリカ・ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値) 06月(23:00)」
阿部悠人の考察(重要度★★★)
アメリカの雇用統計は終わってしまいましたが、11日(火)にはイギリスの雇用統計(17:30)があります。
英ポンド/円(GBP/JPY)ペアで大きな値動きが期待できるので、ぜひ参戦してみましょう!
また6月14日(金)もアメリカの重要経済指標が目白押しですね。
安定したボラティリティ(価格変動率)が期待でき、利益を取れるチャンスも多くなるので、そちらも注目です。
【米・雇用統計の結果を受けて利下げ観測高まる!ドル安が焦点に!】
今週金曜日に発表された米・5月度の雇用統計ですが、非農業部門雇用者数の伸びがかなり減速(前回26.3万人・今回7.5万人)、賃金上昇率も予想を下回る(予想0.3%・結果0.2%)結果となりました。
この結果を受けて、米資産運用会社ブラックロックは今後数カ月以内に0.25-0.50%の利下げを行う可能性があるとの見通しを示しました。
米金融大手シティグループの通貨ストラテジストであるエブラヒム氏も、9月に0.50%、12月に0.25%の利下げを予測、7月にも0.25%の利下げが実施される「重大なリスク」があるとしています。
今後もドル安トレンドが継続する可能性があります。
これを踏まえてGBPUSDの来週の動きを分析します。
今週は月曜日から上昇トレンドが発生しており、②日足前回高値を試した形で終了しました。
一時間足は買いのパーフェクトオーダー、四時間足は20SMAが50SMAと100SMAを抜いている状態ですが、②をこのまま抜けるかどうかが来週の焦点となります。
②を抜けた場合、①04/25安値を目標に買い進めます。
②を抜けられなかった場合は、再び下降トレンドに転換する展開が見えてきます。
本日のまとめ
- ドル円がナイアガラ暴落!!今後は続落or反発?カギは「NYダウ」にあり
- 7日の「米雇用統計」でドル円暴落!!ショート筋はホクホクに
- トランプ大統領「メキシコへの関税は無期限に見送る」
- 来週の見通しは?6月10~14日の重要指標まとめ
以上、今週の気になるFXニュースでした!
「米中貿易戦争」や「トランプ氏の強硬姿勢」などを受けて、下落が進むドル円。
しかし陳満咲杜さんは「もうそんなに下がりませんよ」とドル円を冷静にみています。
同氏の強気予想の根拠を僕なりにまとめると、下記のようになりそうです。
ダウが売られているからドルが下がる、というセオリーに反し「ダウが売られているからこそ、ドル円は上がる」という逆転の発想が見事ですね。
僕としては、今のドル円は混乱期にあるため、長期的な見通しを立てにくい時期だと考えています。
しかしこのような頭を柔らかくして考える姿勢はぜひ学んでおきたいですね。