リップル、時価総額を「6000億円水増し」か!?リサーチ会社が指摘【2019年1月25日】

仮想通貨トレード

こんにちは、阿部です。

本日も気になる仮想通貨最新ニュースをピックアップしてご紹介していきます。

まずは本日の相場から確認していきましょう。

本日の相場は?→横ばい

本日、ビットコインは39万円台で推移しており、ここ24時間の値動きはほぼなし。

時価総額トップ10では、ライトコイン(LTC)が約4%上昇しています。

こちらは時価総額トップ100の急上昇ランキングです。

ここ24時間でLinkey (LKY)が約9%上昇

相場全体が横ばいに推移しており、10%以上プラスとなった通貨は見られませんでした。

さて、それでは本日の気になる仮想通貨ニュースをみていきましょう!

①リップル、時価総額を「6000億円水増し」か!?リサーチ会社が指摘

仮想通貨リサーチ会社Messari(メサーリ)は、リップル(XRP)の時価総額とされる130億ドル(約1.4兆円)のうち、61億ドル(約6600億円)が「水増し」されている、とレポート内で指摘しました。

この衝撃のリサーチが事実なら、リップルの時価総額は事実上69億ドル(約7600億円)であり、ランキングはイーサリアムに次ぐ3位に後退します。

リップル社はこのメサーリの主張に対し、強く反論しています

「時価総額」の計算式はかなり単純だ。現在の価格×資産の総数=時価総額である。」

「これに基づくと、XRPの現在の時価総額は310億ドルになる。これ以外のXRPの時価総額の計算は真実を示していない。」

阿部悠人の考察(重要度★★)

阿部悠人

実は、リップルの時価総額の計算方法には諸説あります。

  • 310億ドル(リップル社式:現在の価格×資産の総数)
  • 130億ドル(CoinMarketCap式:現在の価格×流通する資産の総数)
  • 69億ドル(メサーリ式:現在の価格×流通しつつ流動性を保つ資産の総数)

上記だけでも、この三通りが出てきましたね。

これは、リップル社が保有するXRPや、流通していないXRPをどう扱うかについて、いくつかの考え方があるからです。

一見すると「現在の価格×資産の総数=時価総額」というリップル社の主張が正しいようですが、流通量の制限が価格上昇に直結していることを考慮すると、CoinMarketCap式やメサーリ式も妥当でしょう。

では、いったいどの計算方法が合っているのか?

僕は、「どっちでもいい」と思います(笑)

リップル社のブラッド・ガーリングハウスCEOは先日、世界経済フォーラムで

「もし仮想通貨(XRP)の流動性を利用したリアルタイムの支払いに切り替えることができれば、(銀行間の国際送金にかかる事前積立金の)10兆ドルを他の目的に使うことができる。」

と述べました。

その言葉どおり、国際送金を「安く」「早く」実行できる通貨としてリップルは非常に優れていて、そのことに疑いの余地はありません

時価総額の計算方法がどうであれ「本質的なXRPの価値」が上がっていけば、今後の値上がりも確かなものとなるでしょう。

②仮想通貨を歩いて獲得できる健康アプリFiFiCがリリース!

日本のブロックチェーン企業「Opening Line(オープニングライン)」がウォーキングで仮想通貨を獲得できるアプリ『FiFiC(フィフィック)』のβ版をリリースしました。

大ヒットした『ポケモンGO』に似た仕組みで、GPS計測によりマップ上のスポットを目指すとトークンが受け取れます。

阿部悠人の考察(重要度★★★)

阿部悠人

世界的な「健康」への意識の高まりから、フィットネスクラブなどの「健康ビジネス」も盛んになっていますね。

でありながら、「健康」にスポットライトを当てた仮想通貨プロジェクトはあまり見かけません

ニーズはしっかりと存在するので、仮想通貨に触れてこなかった新しい層を一気に取り込んでほしいですね!

ちなみに、上記の「FiFiC」はネム(NEM)のブロックチェーンを活用しているので、その点にも注目です。

③世界経済フォーラム「人間は仮想通貨なしには現代を生きられない」

大手取引所Poloniexを所有する「Circle社」のCEO、Jeremy Allaire氏は、「人間は仮想通貨なしには現代を生きられない」と世界経済フォーラムで述べました。

「仮想通貨は個人のプライバシーを保護するための基盤となり、企業を結びつける架け橋となるだろう。」

また、仮想通貨に懐疑的な見方を示す人は「新技術に慣れていないから」に過ぎず、いずれは仮想通貨を受け入れるとの考えも明らかにしました。

阿部悠人の考察(重要度★★★)

阿部悠人

「仮想通貨取引所のハッキング事件」が相次いでいるため勘違いされがちですが、ビットコインなど「仮想通貨そのもの」は例を見ないほど高セキュリティです。

たとえばビットコインの暗号は、10年間にわたって一度も破られていません。

それは改ざんが極めて困難な「ブロックチェーン」を用いているからです。

これを応用すれば、社会問題となっている流出事件(クレジットカードなどの個人情報流出)を防げるようになるでしょう

仮想通貨・ブロックチェーンの実用化は急速に進んでおり、もう止められない段階に突入しています。

Allaire氏は「ビットコイン価格は今後3年で急上昇する」と予測していますが、当てずっぽうではなく、客観的な分析から出た結論なのではないでしょうか。

④マサチューセッツ工科大学(MIT)が「ビットコインより優れた仮想通貨」を開発

マサチューセッツ工科大学(MIT)は、研究者らが仮想通貨「Vault(ヴォールト)」の開発に成功したとブログで報告しました。

Vaultはビットコイン(BTC)の上位互換ともいえる仮想通貨で、BTCと比較しユーザーがダウンロードするデータを99%圧縮しつつ、強固なセキュリティを保ちます。

果たして、Vaultはビットコインの地位に置き換わることができるのでしょうか。

阿部悠人の考察(重要度★★)

阿部悠人

ビットコインよりスペック面で優位なら、BTCを超えられるのか?というと、そんなに簡単ではないでしょう。

たとえば、「イーサリアム」「リップル」「ビットコインキャッシュ」といった後発の通貨は、ビットコインよりもスペックで優れている傾向があります。

にもかかわらず、それらの通貨はビットコインの時価総額を超えられていません

この理由は、「通貨とは信用だから」です。

ビットコインは世界初の仮想通貨として、市民権をガッチリと掴んでいます。

もちろん、「ビットコインに置き換わる」のは難しいとしても、名門大による仮想通貨研究は業界発展の観点から大歓迎です!

本日のまとめ

  • ①リップル、時価総額を「6000億円水増し」か!?リサーチ会社が指摘
  • ②仮想通貨を歩いて獲得できる健康アプリFiFiCがリリース!
  • ③世界経済フォーラム「人間は仮想通貨なしには現代を生きられない」
  • ④マサチューセッツ工科大学(MIT)が「ビットコインより優れた仮想通貨」を開発

以上、今日の気になる仮想通貨ニュースでした!