ビットコインの投資信託(ETF)とは?日本・海外のオススメや買い方

仮想通貨用語解説

「ビットコイン投資信託(ETF)って一体なんだろう?」

仮想通貨市場の上昇要因らしいけど、もう少し詳しく知りたい」

と気になっていませんか?

そこで今回は、以下のポイントについて徹底解説。

この記事でわかること
  • ビットコイン投資信託、ビットコインETFとは
  • ビットコイン投資信託(ETF)の価格への影響
  • ビットコイン投資信託(ETF)の買い方

さっそく詳しくみていきましょう。

ビットコインの投資信託(ETF)とは

ビットコイン投資信託とは、投資家から資金を集めてビットコインに投資する商品のこと。

投資家はビットコイン投資をプロに任せることができ、個人でビットコインを保有・運用する必要がないのが最大のメリットです。

株式や債券などの伝統的金融商品では、投資信託はごく一般的なものとなっています。

最近では、これに加えてビットコインなどの仮想通貨(暗号通貨)市場においても、投資信託の需要は高まっています。

なお、投資信託のうち、証券取引所で株のように売買できる商品をETF(上場投資信託)と呼んでおり、ビットコインに対応するものとして「ビットコインETF」があります。

以下、ビットコイン投資信託とビットコインETFの代表的な商品をご紹介します。

ビットコイン投資信託

こちらは、ETFではない(証券取引所に上場しない)一般的な投資信託です。

ビットコイン投資信託では、世界最大の仮想通貨投資信託グレースケール社による、ビットコイン現物を組み入れた「ビットコイン・インベストメント・トラスト(GBTC)」が有名です。

GBTCは2013年に開始されており、世界初かつ、世界最大(運用金額は1兆円を突破)のビットコイン投資信託となっています。

また、現時点では存在しませんが、超大手資産運用会社ブラックロックがビットコイン投資信託に連動する投資信託に参入すると明らかにしており、実現すれば、グレースケール社に対抗できる唯一のビットコイン投資信託になるかもしれません。

ブラックロックといえば、株や債権など伝統的金融商品を800兆円以上運用していることで知られていますが、こうした運用会社までもがビットコイン投資信託に参入しようとしていることは時代の流れを感じますね。

ただしこちらは、ビットコイン単体に投資するものではなく、「グローバル・アロケーション・ファンド」「ストラテジック・インカム・オポチュニティーズ」の2つの投資信託において、ビットコインの一部組み入れを可能としたものである点に注意が必要です。

ビットコインETF

「証券取引所で買える投資信託」であるETF(Exchange Traded Funds)の形でビットコインに投資ができるのが、「ビットコインETF」です。

ビットコインETFは「まだまだ誕生しない」と思われがちですが、それは誤りです。

2021年1月現在、イギリス領のバミューダ証券取引所(BSX)でビットコインETFがローンチされ、取引できるようになることが明らかになっています。

このビットコインETFの名称は「Hashdex Nasdaq Crypto Index」。

ブラジルのファンド企業Hashdexと、米証券取引所ナスダックが提携したことで実現しました。

Hashdexは仮想通貨を安全に保管する「仮想通貨カストディ」にXapoやKingdom Trustといったウォレット大手を利用しているほか、すでに50億円相当の仮想通貨を運用している実績があります。

ちなみに、投資信託やETFではないものの、「ビットコインETP」と呼ばれる上場投資商品がカナダの証券取引所に上場しています。

ビットコインの投資信託(ETF)の価格への影響

ビットコイン投資信託、ビットコインETFの効果によって、「ビットコイン価格が上がる」と聞いたことがあるかもしれません。

結論として、その可能性は非常に高いでしょう。

投資信託やETFを通じてビットコインが買えるようになると、これまでビットコインに関心が無かった株式投資家からの買い圧力が期待できます。

また、ビットコインETFを利用すれば、機関投資家はビットコインに直接アクセスすることなく証券取引所で「証券」として間接的にビットコインに投資できます。

仮想通貨取引所で購入するのとは異なりハッキングリスクを回避できるので、機関投資家からのビットコインの資金流入につながります。

上記でも触れたビットコインETFの企業であるHashdexのMarcelo Sampaio氏は、ビットコインETFの取引開始によって、

「機関投資家の参入を促進し得る」

と述べています。

もちろん、今回のビットコインETFがバミューダではなくアメリカであったならば、さらに価格へのインパクトは大きなものとなったでしょう。

アメリカは世界最大の金融市場であり、SECによる規制も強力。ビットコインは歴史が浅く、投資家にとってリスクがあるとして、2021年1月現在、まだアメリカではビットコインETFは認可・上場していません。

しかし長い目でみれば、アメリカでもビットコインETFが認可されるのは必然だと僕は考えていますよ。

ビットコインの投資信託(ETF)の買い方

ビットコインの投資信託やETFは、現在、国内では販売されていません。

2019年11月、金融庁は「仮想通貨の投資信託」を禁止する方針を固めたことが日本経済新聞の報道でわかっています。

国内では慎重姿勢が続いているので、国内でビットコイン投資信託が誕生するのはもう少し先かもしれません。

海外のビットコイン投資信託、ビットコインETFについては、「日本の個人投資家」が気軽に投資できるものはまだありません。

投資信託やETFではなく、仮想通貨取引所で、ビットコイン現物を直接買うのがもっとも簡単でしょう。