「1INCH(1インチ)ってどんな仮想通貨なんだろう?」
「1inch Exchangeという取引所が発行している取引所トークンらしいけど、将来性は高いの?」
と1INCHについて気になっていませんか?
そこで今回は以下のポイントについて解説。
- 1INCHとは
- 1INCHの将来性
- 1INCHの買い方
さっそく、詳しくみていきましょう。
1INCH(1インチ)とは

1INCHとは、DEXアグリゲーターである「1inch Exchange」が発行するガバナンストークン。
DEXアグリゲーターとは、特定の管理者が不在で稼働する複数のDEX(分散型取引所/特定の管理者不在で稼働する取引所のこと)の中から、もっともトレーダーに有利な価格で約定させることができるDEXのひとつ。
1INCHを利用すると、32種類のDEXなどから、最良レートでの仮想通貨を交換することが可能となります。
1INCHの出来高は月あたり10億ドル(約1036億円)もあります。
これは「DEXアグリゲーター」のジャンルでは最大級の規模であり、DEX市場全体から見ても10%程度のシェアがあることになります。
1inch Exchangeのガバナンストークン「1INCH」とは
1INCHトークンは、2020年12月25日に配布された1inch Exchangeのガバナンストークン。
つまり1INCHの保有者は、DEXの「株主」のように投票権を持つことになり、1inch Exchangeの意思決定に関わることができます。
そのほか、DEXの開発費用、開発者への報酬、セキュリティ維持費用、アドバイザーへの報酬、投資家への利益還元などに1INCHが使われることになっています。
ガバナンストークンは、一般的な「中央集権的な取引所」と異なり、「非中央集権的な取引所」として皆で1inch Exchangeを管理するためにあるんですね。
1INCHの将来性は?

それでは、1INCHの将来性についてどう考えればいいでしょうか?
「DEXアグリゲーター」は成長市場!
特定の管理者が不在で稼働するDEXは、DeFi(分散型金融サービス)の盛り上がりなどを受けて役割が大きくなっています。
ハッキングのリスクが少ないなどのメリットもあるため、今後、ジワジワと中央集権的な取引所に対してシェアを獲得していくことになるでしょう。
となれば、必然的に複数のDEXから最良のレートで取引できる「DEXアグリゲーター」も盛り上がってきます。
1inch Exchangeは、Uniswap、KyberNetwork、0xなど複数のDEXに接続しています。
これにより投資家はこれまで、「どのDEXがもっとも安く買えたり、高く売れたりするか?」を考えることなく、取引することができるようになるのです。
これは、投資家にとって非常にわかりやすいメリットですね。
1INCHは競合と比較した強みも
ただし、「DEXアグリゲーター」というジャンルは1INCHだけではありません。
今後、ライバルとの競争にさらされることになります。
たとえば、Paraswapや0x APIなどが代表的なライバルとしてあげられますね。
ただし、1inch Exchangeには、
- 現在、サービスが無料で提供されている
- 流動性マイニングができる
- フロントランニング防止機能が実装されている
といったライバルに対する強みがあります。
まず、1inch Exchangeは、目先の収益を重視せず、長期的なシェア獲得を最優先しているようです。
そのため現在は手数料が無料となっており、ベンチャーキャピタルからの出資で開発資金をまかなっているようです。
また、流動性マイニング(仮想通貨を預け、流動性を提供することで1INCHを獲得できる運用方法)に対応しています。
これは、投資家を引きつけるのに大きく貢献することでしょう。
さらに、フロントランニング防止機能が実装されているのも強みです。
フロントランニングとは、「誰かが発注した瞬間に、コンピュータにより高速で注文を出し、先回りして自身の注文を約定させる行為」のこと。
つまり、「後出しジャンケン」のようなモラルに反する取引ですね。
フロントランニングはDEX全般で野放しにされている状況にあります。
しかし、1inch Exchangeでは、フロントランニングの実行者が攻撃に必要な情報を監視できない仕組みになっています。
このように、1INCHは「DEXアグリゲーター」というジャンルで競争力を持っているので、このジャンルでの地位を絶対的なものにする可能性もあるでしょう。
1INCHの買い方

1INCHは国内取引所では扱われていません。
海外取引所最大手のバイナンスで購入できます。