仮想通貨ChainLink(チェーンリンク)とは?今後の価格や将来性

コイン

「ChainLink(チェーンリンク)ってどんな仮想通貨なんだろう?」

「有力なプロジェクトらしいけど、正直何がすごいのかよくわからない

とチェーンリンクについて悩んでいませんか?

そんな方向けに今回の記事では、チェーンリンクの以下のポイントについてわかりやすく解説。

この記事でわかること
  • チェーンリンクとは?その基本情報
  • チェーンリンクの将来性
  • チェーンリンクの購入方法

さっそく、詳しくみていきましょう。

チェーンリンクとは

チェーンリンクとは、スマートコントラクトを異なるブロックチェーンに適用することができる、分散型オラクルの仮想通貨プロジェクト。

アメリカのスマートコントラクト社が2017年に公開しました。

2017年9月19日、ICO(新規発行コイン/仮想通貨を使った資金調達)で、約36億円の調達に成功。

2019年5月には、メインネット(正式版)をローンチしています。

短期間で急成長を遂げた仮想通貨として知られており、2020年12月の記事執筆時点で時価総額ランキングはビットコインキャッシュに次ぐ7位です。

チェーンリンクは橋渡し(ミドルウェア)を担う

チェーンリンクは主要コインのひとつですが、多くの人は「正直、よくわからない」と首をかしげているのではないでしょうか。

これは、チェーンリンクが提供している「橋渡し」という役割が複雑で、ピンとこないからでしょう。

チェーンリンクを知るには、現在、多くの仮想通貨が抱えている「課題」を理解する必要があります。

その課題とは、各仮想通貨が「孤島」のように独立しており、相互運用性(つながり)が乏しいことです。

たとえばイーサリアムには、スマートコントラクトと呼ばれる、人間同士が約束しなくてもプログラムによって「契約」を実効できる機能があります。

具体的には、「○○の条件になったら、AさんがBさんにイーサリアムを支払う」などの柔軟な取引がコードによって制御できるんですね。

しかし、イーサリアムはあくまでひとつの「孤島」なので、イーサリアムのスマートコントラクトを別のブロックチェーンで利用することはできません。

たとえば、ビットコインはスマートコントラクトを持たない仮想通貨なので、イーサリアムのスマートコントラクトを用いてBTC決済を行うといったことは不可能。これでは、とても不便です。

そこでチェーンリンクを使えば、こうした別の仕組みを持つシステム同士で情報を「橋渡し」し、スマートコントラクトを適用することができるのです。

ひとつ例をあげると、今年になってから「DeFi」という、ブロックチェーン上の金融サービスが認知度を得ています。

このDeFiのひとつであるSynthetixは、Synthetixの「外部」からの価格情報をチェーンリンクから得て、プラットフォーム上のトークンの価格を決定しています。

仮想通貨プロジェクトが外部から情報を得ることは、これから必ず必要とされていくことなので、チェーンリンクの「橋渡し」機能の活躍の場が広がることになるでしょう。

またチェーンリンクは、「異なる仮想通貨同士」だけではなく、全く異なるサービス(PayPal、クレジットカード、保険など)と仮想通貨の仲介役になることもできます。

チェーンリンクの将来性は?

それでは、チェーンリンクの将来性をどのように考えればいいでしょうか?

チェーンリンクは「オラクル問題」を解決できるか

チェーンリンクは、現在大きな問題となっている「オラクル問題」の解決策として浮上しています。

もしオラクル問題を解決に成功した場合、チェーンリンクはその地位を絶対的なものにすることができるでしょう。

オラクルとは、「ブロックチェーン内部」に、「ブロックチェーン外部」から情報を入力する機能のことをいいます。やはり「橋渡し」ですね。

その情報は多岐にわたり、サービスによって送金額、決済額、行政情報、個人情報、衛星情報、天気、為替レート、試合結果などがあげられます。

これら「現実世界」の情報を「ブロックチェーン内部」に接続するのが「オラクル」です。

しかし、本当にオラクルの情報が「正しい」と、誰が証明することができるでしょうか?これが非常に困難であることを「オラクル問題」と呼んでいます。

情報の橋渡しをするオラクルには、「中央集権型(特定の管理者あり)」と「非中央集権型(分散型で、特定の管理者は不在)」の2種類があります。

中央集権型の場合、情報の正確性は完全にオラクル運営側の「信頼性」に依存しています。

そのため、オラクル運営側に悪意がなくても、情報の改ざん、不正、人為的ミス、サイバー攻撃からの被害などが発生する可能性があります。

そもそも仮想通貨は、「非中央集権性」がメリットです。

たとえばイーサリアムは、特定の管理者が不在ですが、接続されているオラクルが「中央集権的」なら、イーサリアムの魅力は薄れてしまいますよね。

そこで、オラクル問題の唯一の解決策は、特定の管理者が存在しない「分散型オラクル」を成立させることです。

チェーンリンクは、まさにこの分散型オラクルのひとつ。

チェーンリンクが「オラクル問題」を解決できるかどうかは現時点ではまだわかりません。

しかし、現時点で考えられるもっとも有力な試みであることは間違いないでしょう。

コーネル大学のコンピューターサイエンス教授Ari Juels氏は、信頼できない情報で動いているスマートコントラクトを「電気のない都市のよう」と表現していますが、スマートコントラクトが本当に価値を持つかどうかは、チェーンリンクのような分散型オラクルの成功にかかっているということもできるでしょう。

SWIFT(国際銀行間通信協会)との連携

チェーンリンクは上記のような可能性から、大企業や世界的な機関からも注目されています。

たとえば、銀行の国際送金システム「SWIFT」とも提携しています。

SWIFTは、チェーンリンクを使ったブロックチェーンの実証実験を行い、成功を収めました。

今後、チェーンリンクがSWIFTなどの大企業から本格的に必要とされる日がくるかもしれません。

そうなった場合、チェーンリンクはさらなる上昇も期待できるでしょう。

チェーンリンクの購入方法

チェーンリンクは国内取引所では取り扱われていません。

海外取引所のバイナンスで購入可能です。