仮想通貨ファイルコインとは?マイニングの仕組みや将来性、買い方

コイン

「最近盛り上がっている仮想通貨『ファイルコイン(Filecoin/FIL)』について知っておきたいな」

「将来性はどうなの?」と気になっていませんか?

ファイルコインは「Amazon AWS」のようなクラウドサービスをブロックチェーン上で提供することを目指している、分散型ストレージサービスです。

この記事では、ファイルコインに関する以下のトピックについて解説します。

この記事でわかること
  • 仮想通貨ファイルコインとは基本情報
  • ファイルコインの将来性は
  • ファイルコインの購入方法

それではさっそく詳しく見ていきましょう。

ファイルコイン(FiIecoin)とは

ファイルコインは「ストレージ」を提供しています。

ストレージとは「保存領域」のこと。

つまり、ファイルコインを使うと、スマートフォンやパソコン上といったローカルの保存領域ではなく、「ネット上の保存領域」、いわゆるクラウドでデータを保管することができます。

こうしたサービスの一例としては、Amazonが提供する「Amazon AWS」が有名。

ファイルコインはそれを特定の管理者が存在しないブロックチェーン上で行おうというコンセプトです。

ファイルコインは2017年、ICO(イニシャルコインオファリング仮想通貨を使った資金調達)で2億500万ドル(約220億円)の資金調達に成功しています。

この調達額は2017年としては過去最高額。

当時から大きな注目を集める仮想通貨プロジェクトだったことがわかりますね。

ファイルコインの「分散型ストレージ」のメリット

ストレージサービス自体は、すでに大手企業が提供しています。

そのため、「わざわざファイルコインが提供する必要はないんじゃないの?」と思うかもしれません。

しかし実際のところ、たとえば「GAFA」(Google、Amazon、Facebook、Apple)などの中央集権的な企業が提供するストレージサービスには、いくつかの懸念もあります。

たとえば、DropboxやGoogleDriveなどを利用した場合、当然ながらそれらのデータはたった1社(Dropbox社もしくはGoogle社)が情報を集め、管理しています。

そのため、

  • ハッキングされ、重要な情報を流出させられる
  • 天災などにより、保存している場所が被害を受け、一気にデータが消滅してしまう

可能性もあります。

もちろんGAFAなどの企業では、そのようなことがないようにバックアップを取っていますが、バックアップを取るのにもコストがかかってしまいますよね。

そのため多くのストレージサービスでは、大容量のストレージを利用するのに利用料が高額になりやすいです。

またGAFAなどの特定の企業が保管するストレージサービスでは、理論上、運営会社の社員などがデータを閲覧することができてしまいます。

たとえばGoogleDriveに保管しているデータは、ストレージサービスの運営企業であるGoogleが、仕組みの上では、閲覧することができるでしょう(あくまで理論上であり、Googleがどのようなポリシーに基づいて管理しているかはここでは考慮していません)。

しかし、分散型ストレージサービスのファイルコインなら、こうした点を全てクリアしています。

ブロックチェーンを使っているため、世界中のコンピューターに保存内容が分散されており、特定のコンピューターが故障したとしてもデータが失われることは絶対にありません。

もちろん、(ビットコインなどがそうであるように)秘密鍵を持っているのはあなただけなので、機密情報は守られます。

GAFAのストレージよりも、ファイルコインの「分散型ストレージ」のほうが優れている点も多いんですね。

ファイルコイン(FIL)はマイニング案件が盛ん

ファイルコインの「マイニング案件」が気になっている方もいるかもしれません。

ビットコインのマイニングでは「コンピューターの計算能力で採掘」しますが、ファイルコインでは「ストレージ容量を貸し出すことで採掘」します。

ファイルコインの根本的な仕組みのひとつなので、マイニング自体は「健全」なものです。

しかしファイルコイン以外の会社が立ち上げている投資案件は、場合によっては利益が出ないものや、詐欺まがいのものもあります。

判断が難しい方は、そうした投資案件よりもファイルコインを取引所で購入するほうがベターだといえます。

ファイルコイン(FIL)の将来性は?

それでは、ファイルコインの将来性についてどのように考えればいいでしょうか?

2020年10月メインネットがリリース

2020年10月現在、ファイルコインはメインネットローンチ直前の「イグニッションフェーズ」にあり、早ければ、2020年10月15日にもメインネット(正式版)が開始されます。

メインネットは、もともと2019年半ばの開始で計画されていたので、ローンチされないのではないか?と心配されていました。

しかし今後は、大きな上昇要因である「メインネット」材料を受けて、価格にもポジティブな影響が期待できるでしょう。

ただしファイルコインの「ライバル」は強力

「余ったストレージを有効活用する」という試みは面白いものですが、現実的には、ライバルが非常に手強いという懸念もあります。

たとえばファイルコインのライバルとしては、上述したように「Amazon AWS」があります。

一流企業が提供している分散型ストレージとシェアを奪い合うのは、少し分が悪いかもしれません。

たしかに分散型ストレージ分野は、「仮想通貨」や「ブロックチェーン」で効率化を図れる領域です。

しかし仮想通貨業界のみを挙げても、類似するプロジェクトはFilecoinの他、「Storj」「Sia」などがあり、業界内でも競争が熾烈になっています。

今後、淘汰が進むことも考えられるので、Filecoinの優位性をよく分析しておく必要があります。

ただし、逆にいえばそれだけ大きな市場なので、ファイルコインが業界リーダーになることができれば、非常に大きな上昇余地も期待できます。

ファイルコイン(FIL)の購入方法

ファイルコインは国内取引所では買うことができません。

海外取引所のGate.ioで簡単に購入できますよ!