「NANO(ナノ/旧RaiBlocks)ってどんな仮想通貨なんだろう?」
「送金手数料が無料らしいけど、将来性はどうなのかな?」
と、NANOについて気になっていませんか?
そこで今回は、以下のポイントについて徹底解説。
さっそく詳しくみていきましょう。
NANO(ナノ/旧RaiBlocks)とは
NANOとは、ブロックチェーンの代わりにDAG(有向非巡回グラフ)を利用し、送金の無料化、高速化を実現した仮想通貨。
Dell、AMD、Qualcommなどの大手IT企業出身の優れたエンジニアColinLeMahieu氏が提唱しました。
NANOの最大の特徴であるDAGは「次世代のブロックチェーン」とも呼ばれており、低コストかつ高い処理能力を有しています。
ちなみにNANOは、以前「Raiblocks」と呼ばれていましたが、リブランディングにより「ナノ」と名称変更されました。
NANOの最大の強みは「スケーラビリティ」の高さ
NANOはその高いスケーラビリティ能力を活かすことで、決済(支払い)のシーンでの普及を目指しています。
スケーラビリティとは簡単にいえば、仮想通貨の「処理能力」のことですね。
ビットコインやイーサリアムといった仮想通貨は成功を収めていますが、一方で、スケーラビリティが低いため日常の決済ではいまいち普及していません。
たとえばレジでビットコインを支払う場合、一般的な送金方法で10分ほど時間を要するほか、一定の送金手数料がかかります。
NANOなら1秒以内で送金することができ、しかも手数料は例外なく無料。
企業が発行しているポイントや電子マネーのような使い心地を実現します。
NANOの将来性は?
それでは、NANOの将来性をどう考えればいいでしょうか?
NANOは商業決済への導入に期待
結論、多くの企業が決済手段としてNANOを導入すれば、NANOへの需要が増加し、価格の上昇が期待できます。
そして、NANOは決済手段として非常に優れています。
上述したように送金速度が速いほか、送金手数料が無料なので、コーヒー一杯のようなマイクロペイメント(少額決済)でもロスがありません。
クレジットカードですら、店舗側が5%程度の手数料を払っていることを考えると、画期的な決済手段だといえますね。
2021年現在では、残念ながらNANOを決済手段に採用する事業者はビットコインと比較するとごくわずかです。
しかし、いったん導入が増加傾向になれば、店舗側も「NANOを採用しないと機会損失が生じる」と認識し、連鎖的にNANOの採用が進むかもしれません。
「スケーラビリティが高い」だけではオリジナリティに欠けるか
一方で、NANOの強みはシンプル(早い、無料)ということだけ。少々、オリジナリティが弱い印象はあります。
確かに、NANOは高速な送金手段として知られるリップル(XRP)よりも4倍、ビットコインと比較すると1000倍の速度で送金できます。
これは凄いことなのですが、「ブロックチェーン」ではなく「DAG」を利用しているので、(技術的な説明は省略しますが)NANOにはビットコインにように完全な非中央集権性はありません。
もちろん、NANOも「特定の管理者が不在」の仮想通貨に分類されるものの、「取引の改ざん」に強いのはビットコインです。
付け加えると、DAGを利用することにより手数料を無料かつ高速にした仮想通貨は、NANOだけではありません。
一例としては、IoTに特化しているIOTA(アイオタ)もそうですね。
NANOが決済手段として一度普及してしまえば、「採用率の高さ」そのものがオリジナリティになります。
とはいえ、その段階まで持っていくのが大きな課題だといえるでしょう。
NANOの買い方
NANOは国内取引所では扱われていません。
海外取引所のバイナンスで買うことができます。