「仮想通貨レンディングってなんだろう?」
「コインをガチホしているだけじゃもったいないからレンディングすべきって聞いたことがあるけど、どういうこと?」
と仮想通貨レンディングについて詳しく知りたいと思っていませんか?
今回は、そんな方に向けて以下のトピックを徹底解説。
さっそく詳しくみていきましょう。
仮想通貨レンディングとは?
仮想通貨レンディングは、別名「貸仮想通貨」とも呼ばれています。
具体的には、仮想通貨取引所に通貨を一定期間預けることで、貸し出した分に規定の利率を上乗せして返却してもらうことができます。
たとえば利率5%でビットコインを1年間預けたとすると、105万円になって返却されるイメージですね(BTCの価格変動を考慮しない場合)。
ただし利率は日数や業者によって変動し、コインチェックの場合下記のようになっています。
- 14日間 年率1%
- 30日間 年率2%
- 90日間 年率3%
- 365日間 年率5%
※取引所によって違います
仮想通貨レンディングの仕組み
仮想通貨レンディングについて「怪しい」と感じる方も多いかもしれません。
しかしそのイメージは、金利を得られる理由をちゃんと知ると解消されます。
あなたが仮想通貨レンディング業者を介してコイン貸すと、金利を支払ってくれるのは誰でしょうか?
実は、取引所ではなく、取引所でレバレッジ取引を行っているユーザー(トレーダー)です。
そうしたユーザーは金利を支払ってでも、仮想通貨を借りて大きな取引をしたり、空売りをしたいと考えているんですね。
レンディング業者は、レバレッジ取引のユーザーとあなたを「仲介」しているに過ぎないのです。
株式投資の「貸株」の仕組みをご存じの方は、それと全く同じ仕組みだとお考えください。
仮想通貨レンディングとステーキングの違いは?
こちらもよくある疑問です。
仮想通貨レンディングは、先ほどお話しした通りですね。
一方のステーキングは、ビットコインでいうところの「マイニング」と似た仕組みであり、仮想通貨を預けることでそのコインのシステム維持に貢献し、対価として金利を得る行為です。
- Proof of Workアルゴリズムを採用する仮想通貨→「マイニング」と呼ぶ
- Proof of Stakeアルゴリズムの場合→「ステーキング」と呼ぶ
ステーキングできる仮想通貨を持っている場合、専用のサイトを使ってデリケート(ステーキングに参加)するだけで、年利10%以上のリターンを得ることができます。
インカムゲイン(利息収入)を得られるという点では、レンディングとステーキングは似ていますが、両者は利益を得る仕組みが違っているんですね。
レンディングとステーキングのどちらが稼げるか?については市場環境にもよるため断言できません。
しかしINDX(投資ファンド)が発表した、ステーキング高利回り通貨ランキングでは、
Pundi-X(約18%のリターン)
IOStoken(約15%のリターン)
Cosmos(約12%のリターン)
となっており、ステーキングは好調時には年利10%を超えてきます。
うまく運用すると、若干ステーキングのほうが有利な場合が多いですが、初心者が取り組みやすいのは圧倒的に仮想通貨レンディングです。
仮想通貨レンディングのメリット
仮想通貨レンディングをすることのメリットは、ガチホによる値上がりに加え、+αの収益を得られることです。
どうせ通貨をガチホしているのなら、一定期間レンディングしていないともったいない、という考え方もありますね。
「短期トレードで増やす自信はないよ」
「価格変動が気になって、ガチホ目的なのに売ってしまいそうで怖い」
という方は、レンディングするメリットがあると言えます。
仮想通貨レンディングのデメリット・注意点
仮想通貨レンディングのデメリットは、最初の契約で決められた貸出期間に基づき、途中解約できないことです。
つまり単純に「決められた一定期間は売却できない」ってことですね。
これにより、急遽資金が必要になったとしても引き出すことができません。
加えて、レンディングの期間中に万が一、業者や取引所が破綻した場合、仮想通貨が返ってこない可能性があります。
株式投資の世界の「貸株」でも証券会社の倒産がリスクとして挙げられることが多いのですが、仮想通貨取引所では特に「ハッキング事件」が稀に発生するので注意が必要。
最悪、取引所が破綻するリスクもないとは言えません。
コインチェックやbitbankなどの国内業者なら、比較的安心感がありますね。
ただし、仮想通貨レンディングにおいては、取引所とユーザーは「消費貸借契約」を締結します。
つまり、貸し出し中の仮想通貨は、法律上、純粋なあなたの資産ではないという点は、レンディングの仕組みとしてよく理解しておきましょう。
仮想通貨レンディングの国内・海外のオススメ業者
それでは仮想通貨レンディングを始めたい場合、どのような手段があるでしょうか?
初心者の方は、国内のおなじみの取引所でのレンディングがオススメです。
国内のレンディング業者
国内の取引所でレンディングができるのは、次の4業者です。
最大年率もあわせてご紹介すると、それぞれ
- bitbank(最大年率3%)
- GMO(最大年率5%)
- コインチェック(最大年率5%)
- SBI VCトレード(最大年率1%)
などとなっていますね(それぞれ仮想通貨を貸し出す期間によって変わるケースが多い)。
たとえば、コインチェックの詳細をご紹介すると、
- 14日間 年率1%
- 30日間 年率2%
- 90日間 年率3%
- 365日間 年率5%
となっています。
ちなみにレンディングの取扱通貨を補足すると、
- bitbank(BTCのみ)
- GMO(BTC・ETH・BCH・LTC・XRP・XEM・XLMなど)
- コインチェック(BTC・ETH・BCH・LTC・XRP・XEM・FCT・ETC・LSKなど)
- SBI VCトレード(BTCのみ)
となっており、今のところ、年率、取扱通貨の数などからコインチェックのサービスが充実していますね!
ただし、SBI VCトレードが2020年11月24日に新たに参入し、今後リップルやイーサリアムのレンディングを準備するとしています。
変化が激しい業界なので、公式サイトなどで最新情報をチェックしてみてくださいね。
海外のレンディング業者
上級者の方は、海外の業者でレンディングするという選択肢もあります。
国内の取引所では扱われていない仮想通貨をレンディングできたり、金利が高かったりするメリットがありますが、取り組むハードルは若干高め。
レンディングが可能な海外業者は多数ありますが、ここでは下記の3業者を紹介します。
- BINANCE
- BlockFi
- フェニックスレンディング(Phoenix Lending)
BINANCE
大手海外取引所のBINANCEでは、国内のように常にレンディングできるわけではなく、定期的に通貨や利率などの条件が提示され、申し込み可能なのが特徴です。
対応通貨と利率は毎回変動していますが、5%前後が目安です。
BlockFi
BlockFiは、日本のリクルートも出資している仮想通貨貸付サービス会社。
ニューヨークに拠点を置く会社です。
リクルートが出資しているのは、日本人としてなんだか安心感がありますね!
最大年利は、8.6%と国内よりも高めとなっています。
対応通貨は、
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- Geminiドル(Geminiが管理するステーブルドル)
などがあります。
フェニックスレンディング(Phoenix Lending)
台湾の仮想通貨取引所「フェニックス」のレンディングサービスです。
ビットコインとUSDTで月利2%=年利24%の高金利が謳われて話題になりました。
ただしこの利率は最大の「枠」であり、この枠が売り切れるごとに少しずつ年利の低い枠が販売されていく仕組みです。
なので、24%よりは低い利率になりますね。
それでも一般的なレンディングより利率は高くなっていますが、その分リスクも大きくなるため、安全な運用を目指す場合にはオススメしません。
詳細は「ビットコインを年利24%で運用!フェニックス・レンディング(Phoenix Lending)の評判・危険性は?」で解説しているため、よければご覧下さい。
仮想通貨レンディングまとめ
仮想通貨レンディングは、単に仮想通貨をガチホしている人にとって「ステップアップ」に最適です。
ただし、取引所や業者が破綻すると貸していたコインが戻らない可能性もあるので、そのつもりで挑戦しましょう。
初心者はやはり、比較的安心感の高い国内取引所のレンディングサービスであるコインチェック・bitbank・GMOコインから始めてみるのがオススメですよ。